「金継ぎをやってみたいけれど、金粉が入ったキットは高くて手が出ない」「ピカピカした金色よりも、もっと落ち着いた雰囲気で直したい」そんな方に今、密かに人気を集めているのが「銀継ぎ(ぎんつぎ)」です。
銀継ぎとは、その名の通り「金」ではなく「銀」で仕上げる修復技法のこと。「金より安く始めたい」「派手すぎない修復がしたい」という方に最適で、実は金継ぎと工程は全く同じなのに、材料費が安いのが魅力です。
この記事では、金継ぎとの違いや、銀継ぎならではの魅力、そして初心者におすすめのキットをご紹介します。
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銀継ぎ(ぎんつぎ)とは?
銀継ぎとは、割れや欠けを漆で修復し、最後の仕上げに「銀粉(ぎんぷん)」を蒔いて装飾する技法のことです。「金継ぎ」という言葉が有名ですが、広義には「漆継ぎ(うるしつぎ)」の一種であり、仕上げの金属粉を変えるだけで呼び方が変わります。
- 金粉で仕上げる → 金継ぎ
- 銀粉で仕上げる → 銀継ぎ
工程や使う道具は金継ぎと全く同じです。「金か、銀か」の違いだけですが、その仕上がりや魅力は大きく異なります。
金継ぎとの3つの違い(メリット・デメリット)
なぜ今、あえて「銀」を選ぶ人が増えているのでしょうか? 金継ぎと比較した特徴を解説します。
1. 見た目:渋さと落ち着きのある「モダン」な印象
金継ぎが「華やかさ・豪華さ」を演出するのに対し、銀継ぎは「静けさ・落ち着き」を与えてくれます。
主張しすぎないシルバーのラインは、北欧食器やガラス製品、モダンなインテリアにもスッと馴染みます。
2. 経年変化:銀だけが「育つ」楽しみがある(※注意点あり)
ここが最大の違いであり、銀継ぎファンの心を掴むポイントです。
- 金: 錆びないため、輝きは半永久的に変わりません。
- 銀: 時間が経つと酸化して、徐々に黒っぽく変色(いぶし銀化)します。
この「古色(こしょく)」を帯びていく変化こそが、日本的な「わびさび」の美しさであり、器と一緒に修理跡も育っていく感覚を楽しめます。
銀は酸化による変色が避けられないため、
「ずっと明るいプラチナのような銀色を保ちたい」という人には向きません。
その場合は、金継ぎを選ぶのが無難です。
3. 費用:圧倒的に安い
金価格の高騰により、純金粉は非常に高価です。
一方、銀粉の価格は金よりは抑えられています。
そのため、本漆を使った本格的なキットでも、銀継ぎなら8,000円台から手に入るというコストパフォーマンスの良さがあります。
失敗しない銀継ぎキットの選び方|3つの基準
銀継ぎキットを選ぶときは、以下の3点をチェックしましょう。
- 本漆 or 合成樹脂: 食器として使うなら、安全な「本漆」のキットを選びましょう。
- 動画解説や分かりやすい説明書の有無: 初心者は「動画」付きのキットを選ぶと挫折しません。
- フルセットかどうか: 届いてすぐ始められるよう、道具が一式揃ったものを選びましょう。
初心者におすすめの銀継ぎキット(厳選)
「まずは銀継ぎから始めてみたい」「安く本格的な技法を学びたい」という方におすすめのキットを紹介します。
1位:播与漆行(はりよ)「初めての伝統銀継ぎセット」
老舗漆店が作る「本物の銀継ぎ」セット
江戸時代から続く老舗・播与漆行が販売するキットです。
中身は本格的な「本漆」のセットですが、仕上げ粉を「銀」に絞ることで、6,000円台という驚きの価格を実現しています。
- 具の質はプロ仕様。「金は高いけど、簡易キット(合成樹脂)じゃなくて本漆でやりたい」という方の入門用に最適です。
- 初めてでもわかりやすい、写真入りの説明書が入っています。
価格目安:6,600円
2位: 金継ぎ教室つぐつぐ「つぐキット(金・銀セット)」
【欲張り派へ】金も銀も両方楽しめる完全版
「つぐキット」には、金粉と銀粉の両方が入った「金・銀セット」があります。
「この器は金で、こっちは銀で」と使い分けたい方や、失敗したくない(動画を見ながらやりたい)方におすすめです。
- 丁寧なYouTube動画解説付きなので、初心者の挫折率が低いです。
- 銀消粉のみでも販売しています。
銀継ぎが映える器の作例
「どんな器だと銀が似合うの?」と迷ったら、以下を参考にしてください。
- 染付(そめつけ): 藍色で絵付けされた器。青と銀の寒色同士の相性が抜群です。
- 白磁(はくじ): 真っ白な器に銀のラインが入ると、モダンで涼しげな印象になります。
- ガラス製品: 金だと派手すぎることがありますが、銀ならガラスの透明感を邪魔しません。
- 黒釉・濃い色の器: 銀がくっきりと浮かび上がり、シャープな印象になります。
注意点:相性の悪い器
柔らかい釉薬の器や、激しい段差がある破損は、銀粉が綺麗に乗りくい場合があります。
最初は表面が滑らかな磁器などから始めるのがおすすめです。
銀継ぎのやり方は?(金継ぎと同じ?)
結論から言うと、工程は金継ぎと全く同じです。
- 接着・埋め: 漆と小麦粉などで接着する
- 下地作り: 錆漆(さびうるし)で整える
- 塗り: 黒漆や弁柄漆を塗る
- 粉蒔き: ここで「金粉」の代わりに「銀粉」を蒔く
- 固め・磨き: 銀を定着させて磨く
つまり、一度「金継ぎ」のやり方を覚えてしまえば、最後の粉を変えるだけで「銀継ぎ」もできるようになります。
※詳しい手順や動画解説が見たい方はこちら
→ [【2025年】金継ぎキットおすすめ比較4選]
まとめ:銀継ぎは“はじめての金継ぎ”に最適
「金継ぎ」というと敷居が高く感じますが、「銀継ぎ」なら価格も手頃で、仕上がりも日常使いしやすい落ち着いたものになります。
- とにかく安く、本漆を始めたい
→ [播与漆行 銀継ぎセット] - 動画を見ながら、金も銀もやりたい
→ [つぐキット 金・銀]
まずは手頃な「銀」から始めて、漆の扱いに慣れてきたら次は「金継ぎ」に挑戦するのもおすすめです。
※初心者向けの本漆キット(金継ぎ用)はこちら
→ [【2025年】金継ぎキットおすすめ比較4選]

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