金継ぎをやってみたいけれど、金粉が入ったキットは値段が高い。ピカピカした金色よりも、もっと落ち着いた雰囲気で直したい。そんな方に人気を集めているのが「銀継ぎ(ぎんつぎ)」です。銀継ぎとは、金粉ではなく銀粉で仕上げる修復技法のこと。金継ぎよりも材料費が安く、派手すぎない修復がしたい方にもおすすめです。この記事では、金継ぎとの違いや、銀継ぎならではの魅力、そして初心者におすすめのキットをご紹介します。
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銀継ぎ(ぎんつぎ)とは?
銀継ぎとは、割れや欠けを漆で修復し、最後の仕上げに銀粉を蒔いて装飾する技法のことです。金継ぎという言葉が有名ですが、広義には「漆継ぎ(うるしつぎ)」の一種であり、仕上げの金属粉を変えるだけで呼び方が変わります。工程や使う道具は金継ぎと同じですが、仕上がりや魅力は異なります。
- 金粉で仕上げる → 金継ぎ
- 銀粉で仕上げる → 銀継ぎ
金継ぎキットは【2025年】金継ぎキットおすすめ比較4選をご参考にしてください。
金継ぎと銀継ぎの違い(メリット・デメリット)
なぜ今、銀継ぎをを選ぶ人が増えているのでしょうか? 金継ぎと比較した特徴を解説します。
渋さと落ち着きのあるモダンな印象
金継ぎが「華やかさ・豪華さ」を演出するのに対し、銀継ぎは「静けさ・落ち着き」を与えてくれます。
主張しすぎないシルバーのラインは、北欧食器やガラス製品、モダンなインテリアにも馴染みます。
銀が育つ楽しみ
銀継ぎファンの心を掴むのは、銀が時間が経つことで、徐々に黒っぽく変色していくところです(いぶし銀化)。この古色(こしょく)を帯びていく変化は、日本的な「わびさび」の美しさであり、器と一緒に修理跡も育っていく感覚を楽しめます。
銀は酸化による変色が避けられないため、「ずっと明るいプラチナのような銀色を保ちたい」という人には向きません。 その場合は、金継ぎを選ぶのが無難です。
費用が圧倒的に安い
金価格の高騰により、金消粉は非常に高価です。一方、銀粉の価格は金よりは抑えられています。そのため、本漆を使った本格的なキットでも、銀継ぎなら6,000円台から手に入るというコストパフォーマンスです。
失敗しない銀継ぎキットの選び方|3つの基準
銀継ぎキットを選ぶときは、以下の3点をチェックしましょう。
- 本漆か合成樹脂か:
食器として使うなら、安全な「本漆」のキットがおすすめです。 - 動画解説や分かりやすい説明書の有無:
初心者は「動画」付きのキットを選ぶことがおすすめです。 - フルセットかどうか:
届いてすぐ始められるよう、道具が一式揃ったものを選びましょう。
初心者におすすめの銀継ぎキット
まずは銀継ぎから始めてみたい、安く本格的な技法を学びたいという方におすすめのキットを紹介します。
播与漆行(はりよ)「初めての伝統銀継ぎセット」
老舗漆店が作る「本物の銀継ぎ」セット
江戸時代から続く老舗・播与漆行が販売するキットです。中身は本格的な「本漆」のセットですが、仕上げ粉を「銀」にすることで、6,000円台という驚きの価格を実現しています。
- 質はプロ仕様。「金は高いけど、簡易金継ぎじゃなくて本漆でやりたい」という方の入門用に最適です。
- 初めてでもわかりやすい、写真入りの説明書が入っています。
価格目安:6,600円
2位: 金継ぎ教室つぐつぐ「つぐキット(金・銀セット)」
金も銀も両方楽しめる
「つぐキット」には、金粉と銀粉の両方が入った「金・銀セット」があります。「この器は金で、こっちは銀で」と使い分けたい方や、失敗したくない(動画を見ながらやりたい)方におすすめです。
- 丁寧なYouTube動画解説付きなので、初心者にもおすすめです。
- 銀消粉のみでも販売していますので、金継ぎキットをお持ちの方にもおすすめ。
銀継ぎが映える器
銀継ぎが似合う器は以下を参考にしてください。
- 染付(そめつけ):
藍色で絵付けされた器。青と銀の相性が良いです。 - 白磁(はくじ):
真っ白な器に銀のラインが入ると、現代的でクールな印象になります。 - ガラス製品:
ガラスに金だと派手すぎることがありますが、銀ならガラスの透明感になじみます。 - 黒釉・濃い色の器:
銀がくっきりと浮かび上がり、シャープな印象になります。
注意点:相性の悪い器
柔らかい釉薬の器や、激しい段差がある破損は、銀粉が綺麗に乗りくい場合があります。
最初は表面が滑らかな磁器などから始めるのがおすすめです。
銀継ぎのやり方は?粉蒔い以外は、金継ぎと同じ
工程は金継ぎと同じです。
- 接着・埋め: 漆と小麦粉などで接着する
- 下地作り: 錆漆(さびうるし)で整える
- 塗り: 黒漆や弁柄漆を塗る
- 粉蒔き: 「金粉」の代わりに「銀粉」を蒔く
- 固め・磨き: 銀を定着させて磨く
つまり、一度「金継ぎ」のやり方を覚えてしまえば、最後の粉を変えるだけで「銀継ぎ」もできるようになります。
※詳しい手順や動画解説が見たい方はこちら
→ 【2025年】金継ぎキットおすすめ比較4選
まとめ:銀継ぎは“はじめての金継ぎ”に最適
「金継ぎ」というと敷居が高く感じますが、「銀継ぎ」なら価格も手頃で、仕上がりも日常使いしやすい落ち着いたものになります。まずは手頃な「銀」から始めて、漆の扱いに慣れてきたら次は「金継ぎ」に挑戦するのもおすすめです。
初心者向けの金継ぎキットは【2025年】金継ぎキットおすすめ比較4選をご参考にしてください。
