【2025年】銀継ぎとは?金継ぎとの違いやメリット・おすすめキット|安くて渋い「いぶし銀」の魅力

銀継ぎキット

「金継ぎをやってみたいけれど、金粉が入ったキットは高くて手が出ない」「ピカピカした金色よりも、もっと落ち着いた雰囲気で直したい」そんな方に今、密かに人気を集めているのが「銀継ぎ(ぎんつぎ)」です。

銀継ぎとは、その名の通り「金」ではなく「銀」で仕上げる修復技法のこと。「金より安く始めたい」「派手すぎない修復がしたい」という方に最適で、実は金継ぎと工程は全く同じなのに、材料費が安いのが魅力です。

この記事では、金継ぎとの違いや、銀継ぎならではの魅力、そして初心者におすすめのキットをご紹介します。

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目次

銀継ぎ(ぎんつぎ)とは?

銀継ぎとは、割れや欠けを漆で修復し、最後の仕上げに「銀粉(ぎんぷん)」を蒔いて装飾する技法のことです。「金継ぎ」という言葉が有名ですが、広義には「漆継ぎ(うるしつぎ)」の一種であり、仕上げの金属粉を変えるだけで呼び方が変わります。

  • 金粉で仕上げる → 金継ぎ
  • 銀粉で仕上げる銀継ぎ

工程や使う道具は金継ぎと全く同じです。「金か、銀か」の違いだけですが、その仕上がりや魅力は大きく異なります。


金継ぎとの3つの違い(メリット・デメリット)

なぜ今、あえて「銀」を選ぶ人が増えているのでしょうか? 金継ぎと比較した特徴を解説します。

1. 見た目:渋さと落ち着きのある「モダン」な印象

金継ぎが「華やかさ・豪華さ」を演出するのに対し、銀継ぎは「静けさ・落ち着き」を与えてくれます。
主張しすぎないシルバーのラインは、北欧食器やガラス製品、モダンなインテリアにもスッと馴染みます。

2. 経年変化:銀だけが「育つ」楽しみがある(※注意点あり)

ここが最大の違いであり、銀継ぎファンの心を掴むポイントです。

  • 金: 錆びないため、輝きは半永久的に変わりません。
  • 銀: 時間が経つと酸化して、徐々に黒っぽく変色(いぶし銀化)します。

この「古色(こしょく)」を帯びていく変化こそが、日本的な「わびさび」の美しさであり、器と一緒に修理跡も育っていく感覚を楽しめます。

銀は酸化による変色が避けられないため、
「ずっと明るいプラチナのような銀色を保ちたい」という人には向きません。
その場合は、金継ぎを選ぶのが無難です。

3. 費用:圧倒的に安い

金価格の高騰により、純金粉は非常に高価です。
一方、銀粉の価格は金よりは抑えられています。
そのため、本漆を使った本格的なキットでも、銀継ぎなら8,000円台から手に入るというコストパフォーマンスの良さがあります。


失敗しない銀継ぎキットの選び方|3つの基準

銀継ぎキットを選ぶときは、以下の3点をチェックしましょう。

  1. 本漆 or 合成樹脂: 食器として使うなら、安全な「本漆」のキットを選びましょう。
  2. 動画解説や分かりやすい説明書の有無: 初心者は「動画」付きのキットを選ぶと挫折しません。
  3. フルセットかどうか: 届いてすぐ始められるよう、道具が一式揃ったものを選びましょう。

初心者におすすめの銀継ぎキット(厳選)

「まずは銀継ぎから始めてみたい」「安く本格的な技法を学びたい」という方におすすめのキットを紹介します。

1位:播与漆行(はりよ)「初めての伝統銀継ぎセット」

老舗漆店が作る「本物の銀継ぎ」セット

江戸時代から続く老舗・播与漆行が販売するキットです。
中身は本格的な「本漆」のセットですが、仕上げ粉を「銀」に絞ることで、6,000円台という驚きの価格を実現しています。

  • 具の質はプロ仕様。「金は高いけど、簡易キット(合成樹脂)じゃなくて本漆でやりたい」という方の入門用に最適です。
  • 初めてでもわかりやすい、写真入りの説明書が入っています。

価格目安:6,600円

2位: 金継ぎ教室つぐつぐ「つぐキット(金・銀セット)」

【欲張り派へ】金も銀も両方楽しめる完全版

「つぐキット」には、金粉と銀粉の両方が入った「金・銀セット」があります。
「この器は金で、こっちは銀で」と使い分けたい方や、失敗したくない(動画を見ながらやりたい)方におすすめです。

  • 丁寧なYouTube動画解説付きなので、初心者の挫折率が低いです。
  • 銀消粉のみでも販売しています。

価格目安:10,548円

価格目安:1,551円


銀継ぎが映える器の作例

「どんな器だと銀が似合うの?」と迷ったら、以下を参考にしてください。

  1. 染付(そめつけ): 藍色で絵付けされた器。青と銀の寒色同士の相性が抜群です。
  2. 白磁(はくじ): 真っ白な器に銀のラインが入ると、モダンで涼しげな印象になります。
  3. ガラス製品: 金だと派手すぎることがありますが、銀ならガラスの透明感を邪魔しません。
  4. 黒釉・濃い色の器: 銀がくっきりと浮かび上がり、シャープな印象になります。

注意点:相性の悪い器
柔らかい釉薬の器や、激しい段差がある破損は、銀粉が綺麗に乗りくい場合があります。
最初は表面が滑らかな磁器などから始めるのがおすすめです。


銀継ぎのやり方は?(金継ぎと同じ?)

結論から言うと、工程は金継ぎと全く同じです。

  1. 接着・埋め: 漆と小麦粉などで接着する
  2. 下地作り: 錆漆(さびうるし)で整える
  3. 塗り: 黒漆や弁柄漆を塗る
  4. 粉蒔き: ここで「金粉」の代わりに「銀粉」を蒔く
  5. 固め・磨き: 銀を定着させて磨く

つまり、一度「金継ぎ」のやり方を覚えてしまえば、最後の粉を変えるだけで「銀継ぎ」もできるようになります。

※詳しい手順や動画解説が見たい方はこちら
[【2025年】金継ぎキットおすすめ比較4選]


まとめ:銀継ぎは“はじめての金継ぎ”に最適

「金継ぎ」というと敷居が高く感じますが、「銀継ぎ」なら価格も手頃で、仕上がりも日常使いしやすい落ち着いたものになります。

  • とにかく安く、本漆を始めたい
    [播与漆行 銀継ぎセット]
  • 動画を見ながら、金も銀もやりたい
    [つぐキット 金・銀]

まずは手頃な「銀」から始めて、漆の扱いに慣れてきたら次は「金継ぎ」に挑戦するのもおすすめです。


※初心者向けの本漆キット(金継ぎ用)はこちら
[【2025年】金継ぎキットおすすめ比較4選]

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この記事を書いた人

割れてしまった大切な器が再び輝く姿に魅了され、金継ぎの情報を正しく・わかりやすく発信するメディアを運営しています。専門用語はなるべく使わず、初めての方でも「これならできそう!」と思えるような記事執筆を心がけています。

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